【2026年】脱毛業界の最新トレンドと市場動向を徹底解説
2026年の脱毛業界はライト層拡大と医療脱毛の低価格化が同時進行中。市場規模・法改正・大手サロンの倒産リスクへの備え方を最新データで解説し、初契約・追加契約時に押さえたい3つの注意点をまとめます。
脱毛業界は2020年代に入り大きな変革期を迎えています。医療脱毛の台頭、大手サロンの相次ぐ経営破綻、そして法規制の強化——利用者にとって「どのサロン・クリニックを選ぶか」はかつてないほど重要な判断となっています。本記事では最新の統計データをもとに、2026年時点の業界動向を整理します。
脱毛市場の現状:縮小するサロン市場、拡大する医療脱毛
サロン脱毛市場は縮小傾向
矢野経済研究所「エステティックサロン市場に関する調査(2025年4月)」によると、エステティックサロン市場全体の2024年度規模は3,043億円(前年度比98.3%)で、5年連続のマイナス推移となっています。2025年度は3,046億円とほぼ横ばいで微回復が見込まれますが、構造的な課題が残ります。
リクルートの脱毛市場調査(2024年12月)では、脱毛市場全体が2024年に1,423億円(前年比2.9%減)と報告されています。大手サロンの相次ぐ廃業・事業再編の影響もあり、サロン脱毛市場は急激な落ち込みを示しました。
医療脱毛がサロン脱毛を逆転
帝国データバンク「脱毛サロン・クリニック(脱毛業界)動向調査(2024年度)」によると、2023年に医療脱毛の利用率がサロン脱毛を初めて上回りました。高出力レーザーによる施術回数の少なさ、医師が常駐する安心感、そして「永久脱毛(※AEA定義:最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下)」効果への期待が、利用者の選択を医療脱毛へシフトさせています。
大手サロンの相次ぐ倒産:利用者への影響と選び方の変化
倒産件数が3年連続で最多更新
東京商工リサーチの調査によると、2024年度の脱毛業界倒産件数は18件(前年度8件から倍増超)と3年連続で最多を更新。2025年1〜7月は12件と、前年比3倍ペースで推移しています(帝国データバンク)。
2022年度〜2024年度の累計では、延べ約30万人の利用者が返金不能の被害を受けました。
近年の主な倒産事例
| サロン/クリニック名 | 時期 | 利用者への影響 |
|---|---|---|
| 銀座カラー | 2023年 | 前払い金が返還されず |
| アリシアクリニック | 2024年 | 約10万人が被害 |
| トイトイトイクリニック | 2025年1月 | 約2万人が被害 |
倒産の構造的要因
脱毛サロン業界の倒産が増加している背景には、「前受金ビジネス」の限界があります。多額の施術代金を事前に回収し、運転資金として流用する構造が、価格競争による収益圧迫とコスト増(広告費・人件費・機器費)の中で破綻しやすくなっています。帝国データバンクの調査では、2024年度の調査対象約50社のうち43.8%が赤字と報告されています。
利用者が取るべき対策
- 分割払い・都度払いを優先する: 一括払いは前払いリスクが高い
- 会社の財務情報を確認する: 上場企業・医療法人は情報開示あり
- 倒産時の保障制度を確認する: 一部ASP経由のコースは保証付きの場合も
- 医療法人格のクリニックを選ぶ: 経営安定性が高い傾向(個人差あり)
注目トレンド:メンズ脱毛市場の急拡大
当サイトは女性向けのサービスをご案内していますが、脱毛業界全体として男性市場の拡大は注目すべきデータです。リクルートの調査では、男性の脱毛サロン利用率が2025年上期に5.6%と初めて女性(5.2%)を上回りました。男性の脱毛市場は2020年の348億円から2024年には635億円と約1.8倍に成長しています。
業界全体の裾野が広がることで、各クリニック・サロンの競争が激化し、女性向けサービスの品質向上や価格競争が促進される効果も期待されます。
法規制の動き:医療脱毛クリニックへの監視強化
令和7年医療法等改正(2026年4月から順次施行予定)
2025年12月に成立した医療法等改正により、美容医療機関への安全管理報告義務が新設される見通しです。医療脱毛クリニックを含む美容医療機関は、安全管理措置・事故防止策等の報告が義務化される方向で進んでいます(出典:ヒフコNEWS「改正医療法が順次施行、美容医療の監視と情報公開が制度化へ」)。
また、医師の保険診療経験要件の義務化(いわゆる「直美規制」)についても検討が進められています。これは利用者にとって、施術の安全性向上につながる改正と言えます。
施行スケジュールと消費者への影響
改正医療法の施行は2026年4月以降、段階的に進められます。安全管理報告義務は2026年度中に施行予定で、美容医療機関は有害事象(やけど・色素沈着等)の報告体制を整備する必要があります。「直美規制」(保険診療経験要件)についても今後の施行が検討されており、詳細なスケジュールは厚生労働省の公式発表をご確認ください。
利用者としては、以下の点を意識することで法改正の恩恵を受けやすくなります。
- 安全管理体制を公開しているクリニックを選ぶ: 報告義務化に先行して情報開示を行っている機関は信頼性が高い
- 契約についての解除条件を事前に確認する: 美容医療の契約解除条件はサービス内容や契約形態により異なるため、契約前に解約条件・クーリングオフの適用有無を必ず確認する(詳細は消費者庁・最寄りの消費生活センターへ)
- 施術前の説明(インフォームドコンセント)を必ず受ける: リスク・副作用の説明がないクリニックは避ける
厚生労働省の啓発キャンペーン
厚生労働省は「その美容医療、ちょっと待って!」特設サイトを通じて、美容医療を検討する消費者向けの注意喚起を継続しています。契約条件の事前確認、過度な施術への注意喚起など、利用者保護の観点からの情報提供が行われています。
2026年、賢くサロン・クリニックを選ぶために
業界が再編される中で、信頼できるサロン・クリニック選びがこれまで以上に重要になっています。当サイトでは、財務安定性・施術実績・料金の透明性などを評価基準に加え、長く安心して通えるサービスをご紹介しています。
- サロン脱毛と医療脱毛の違いを詳しく知りたい方 → サロン脱毛 vs 医療脱毛の比較
- 脱毛の施術回数・期間の目安を知りたい方 → 脱毛は何回通えば終わる?
- 当サイトのランキング評価基準 → 評価基準について
参考資料
- 矢野経済研究所「エステティックサロン市場に関する調査(2025年4月)」
- リクルート「脱毛市場調査〜クリニック・脱毛サロン・セルフ脱毛サロン〜(2024年12月)」
- 帝国データバンク「脱毛サロン・クリニック(脱毛業界)動向調査(2024年度)」
- 東京商工リサーチ「2024年度の脱毛サロン倒産、3年連続で最多更新」
- 厚生労働省「医療法等の一部を改正する法律案(令和7年)」
- ヒフコNEWS「改正医療法が順次施行、美容医療の監視と情報公開が制度化へ(2025年)」